著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

テレビ朝日の視聴率上位独占から見えるもの 他局が切り捨てた中高年層の受け皿に

公開日: 更新日:

 10日放送の「プラチナファミリー」(テレビ朝日系)を見た。高嶋ちさ子小泉孝太郎がMCをつとめ、黒柳徹子はスペシャルゲスト扱い。副題に「ちさ子&孝太郎が華麗なる一家の暮らしをのぞき見」とあるようにセレブの暮らしぶりに密着する番組だ。

 この日は石原裕次郎を育てた映画監督・井上梅次を父に、大女優・月丘夢路を母に持つ料理研究家・井上絵美に密着。その世界では有名な方のようで、ちさ子も料理本を何冊も持っていて「すごく尊敬している」とか。井上の住まいは日本の超高級住宅地にある230平方メートルの自宅の他、ハワイに2つコンドミニアムを所有。コナの別荘の価格は8億円~。年間800万円の維持費がかかるというから驚く。あまりに次元が違い過ぎるゴージャスな暮らしぶりは羨ましいを通り越して唖然とするばかり。

 9月に第1弾放送、コシノ三姉妹、先月の第2弾は森泉ファミリー、今回が第3弾。わずか4カ月で3回放送された。この勢いでいずれレギュラー化も!? と思うが、日本にセレブがそれほどいるとは思えない。

 よくよく考えると、その辺の一般人もフォロワーが増えれば、インフルエンサーなどともてはやされ、幅を利かす時代にあって、セレブをありがたがり、持ち上げるのは世の中に逆行しているが、これこそがテレ朝の戦略なのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  3. 3

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  4. 4

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

  5. 5

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  1. 6

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  2. 7

    フジテレビは中居正広で“緊急事態”に…清野菜名“月9”初主演作はNHKのノンフィクション番組が「渡りに船」になりそう

  3. 8

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  4. 9

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース