著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

M-1優勝しか目指していなかった トム・ブラウン「命がけ」の狂気

公開日: 更新日:

「若林さんのところまでは楽しかったんですけど、それ以降、何にも楽しくなかったです」
 (布川ひろき/TBS系「ラヴィット!」12月24日放送)

  ◇  ◇  ◇

 令和ロマンが史上初の2連覇を達成したこともあり、例年以上の盛り上がりを見せた「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)。そんな中で決勝戦の最後に登場し、強烈なインパクトを残しつつも残念ながら敗退したのがトム・ブラウンだ。2日後に朝の生放送番組に出演したときも、いまだ悔しさをにじませていた。そんな大会を振り返って布川ひろき(40)が漏らした感想が今週の言葉だ。

 審査員の点数は順番に発表される。確かに若林正恭までの4人は高得点だったが、その後の5人中3人は80点台の低評価だった。漫才に点数をつけるのは難しい。とりわけトム・ブラウンの漫才はそうだ。評価が分かれるのは無理もない。番組MCの川島明は「真面目に審査すんなよなあ?」と笑わせた。

 トム・ブラウンの漫才といえば2018年の「M-1」でも披露した「合体」のネタだ。「もしかしたら合体に匹敵するやつができたかも」と布川が感じたのが、昨年の漫才だった。相方のみちお(39)も「漫才コントの歴史に手をかけたつもり」と自負していたが、準決勝で敗退。「だから不服だったんです。めちゃくちゃ悔しかった」(テレビ東京系「あちこちオードリー」24年2月28日)と語っていた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武再建に“身売り”という選択肢は?《今の球団上層部は野球を知らず興味もない》悲惨な現状

  2. 2

    中居正広“女性トラブル報道”で…ソフトバンクがテレビ局にCM差し替え通達情報 同社に見解を聞いた

  3. 3

    巨人元バッテリーコーチがFA甲斐拓也獲得を悲観…「人的補償で未来の大切な戦力を失いかねない」

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  1. 6

    中居正広“9000万円トラブル”で番組窮地…「今でも許せない」告発女性が反撃の狼煙

  2. 7

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  3. 8

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  4. 9

    佐々木朗希の「暇さえあれば休む」スタンスをチームのために体を張る大谷翔平は良しとするのか

  5. 10

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白