NHK大河ドラマで江戸の町民が主人公は初めて 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は賑やかになりそう
■最大の見せ場は「写楽」の配役か
ところで、「べらぼう」には横浜流星のほかに、“隠れ主役”が2人いる。一人は小芝風花が演じる花魁・瀬川(花の井)。ともに吉原で育った重三郎の幼馴染みで、史実に残る才媛だが、悪徳金貸しに1400両(約1億4000万円)で身請けされ、波乱の人生を送る。重三郎の相談に乗ったり、一緒に吉原を再建したりと、ドラマの狂言回しだ。
もう一人は写楽。蔦重が写楽と組んで、江戸の暮らしや文化を締め付ける松平定信に挑む、というのが物語のクライマックスのようだが、キャストはまだ発表になっていない。
「重要な役なので、引っ張って話題づくりを狙っているのでしょう。そもそも、写楽は何者だったのか正体がわかっていませんから、脚本で森下さんがどんなサプライズ解釈をするか。それによって、演じる俳優も決まってきます。実は女性だったというのだってありですよ」(前出の編集デスク)
去年の「光る君へ」もそうだったが、“戦国大河”からの転換ということかな。
(コラムニスト・海原かみな)