フジテレビ・中居正広問題は、テレビ局だけの問題か?
連日SNSやテレビではフジテレビ・中居問題で持ち切りである。だが、誰も一体何が起こっているのかよく分からず、臆測や仮定で話すしかない、というのが今の状況だ。
それなのに中居氏の番組は次々と休止、打ち切りが決まり、彼のタレント生命は破滅の危機だ。それだけではない。問題はフジテレビに移り、50社以上の企業がCMを取り下げ、大株主が説明を求めるなど、会社存亡の危に瀕している。
ホームページに「指摘の飲み会には当該社員は一切関与していない」と関係を否定しているのに、なぜこんなことになるのか。
慌てて社長の港氏が会見を開いたが、これがまた批判を浴びた。通常の定例会見を前倒しして、「ラジオ・テレビ記者会」加盟社しか質問ができなくした。これは定例会見と同じ方式で行って週刊誌やフリーランスを締め出すためであり、NHKとキー局の参加は認められたものの、動画撮影はNGとされた。
この、ニュースで伝えるのに動画がないという、訳のわからない事態に、他局から批判が殺到した。テレビ朝日「モーニングショー」の玉川徹氏は「フジテレビはテレビを否定している」と言ったが、まさに正論である。