下ネタ不遇時代でも武器となる ルシファー吉岡の「悲哀」と「バカバカしさ」
「やっとこっからだと思ったスタート地点は、ゴールだったんですよね」
(ルシファー吉岡/テレビ朝日系「アメトーーク!」2月6日放送)
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今年開催される「R-1グランプリ」(フジテレビ系)で、実に7回目の決勝進出となったルシファー吉岡(45)。ルシファーといえば下ネタだ。それゆえ、地上波の番組ではなかなか、その実力が発揮できていないが、ABEMAの「チャンスの時間」では得意の下ネタが生かされ“ハマった”。だが、「ここから仕事増えるかもしれないなと思ったんですけど、世にあんまりエロい仕事ってなくって」と振り返り、語った言葉を今週は取り上げたい。
ルシファーは、東京電機大学大学院修了後、自動車部品メーカーに就職した。もともと芸人になりたい気持ちはあったが、コンビを組もうと思っていた友人に断られ、「芸人=コンビ」という先入観があった彼は断念したのだ。
大学時代から「レンタルビデオ店に行って、お笑いビデオ数本とエロビデオを借りる日々」(パーソルキャリア「まいにちdoda」2019年10月25日)だったという。そうした中、劇団ひとりやバカリズムのネタを見て、ピン芸人という道もあると考え、マセキ芸能社の養成所に入った。そこで初めて作ったネタも「エレベーターの中でうんこを漏らしてしまう」という下ネタだった。