デヴィ夫人「12平和党」のSNSへの刺さり具合は? 「バカに出来ない勢力になる可能性は否定できない」と識者分析
同党の政策の目玉は何と言っても「犬や猫を食用とすることを禁じる法律制定」。国政を目指す政党としてはユニークと言える動物愛護を前面に押し出しているが、これに対しては《「犬猫食禁止」など声高に叫ぶより、「動物虐愛護待禁止」を法制化でカバーできると思います》といった、動物愛護の政策としては必ずしも“最適解”ではないのではないかとの声は多い。前出の井上氏はまずこの点に着目する。
「近年、ネット上では犬猫に始まり、鳥、ハムスターといった動物の動画が非常に閲覧者を集めており、これらの動物に対する愛護精神がかつてなく高まっている状況です。このような状況下で動物愛護の政策を、細かいマニフェストは別として『客寄せパンダ的な政策』として掲げているのであれば、それほど突飛な戦略とは言えません」
「客寄せパンダ的な政策」で世間の注目を集めるとなると、他に「セットとなる政策」が付随していくことなるのか。井上氏は可能性のひとつとして同党の動物愛護精神がネット上の保守層の一部に受け入れられ、融合していく可能性を指摘する。
「12平和党にその自覚があるかは分かりませんが、『犬や猫を食用とすることを禁じる法律制定』の『犬食禁止』の部分がピックアップされ、犬食文化がある韓国や北朝鮮や中国を嫌う人たちから気に入られ、同党に票が集まる可能性があります。結果、参議院選挙の“第三極”とまではならないでしょうが、『ネット保守層の新たな受け皿』として一定の票数を稼ぐ可能性があります」