松坂桃李「御上先生」は連ドラの“勝ちパターン”を外してしまった? 1ケタ陥落で疑われる《失速と中だるみ》
「そもそも『御上先生』を学園ドラマと思って見始めた視聴者にとっては、“考察”の要素が多すぎます。私もそうですが、生徒役で出演している奥平大兼さん以外にも、期待の新人たちの活躍を楽しみにしていたのに、いまひとつ物足りない。もちろん主演の松坂さん、奥平さんの演技も素晴らしいんですが、逆にミステリー好きにとっては学園ドラマの要素を邪魔に感じるのでは? 確かにとっ散らかっている、こんがらがっている印象で、それが両方の離脱を招いているのかもしれません」
まあ、学園ドラマ好きにとって《無造作にフラグだけが立ちまくってる》のは見ていて疲れるだけか。
「フラグを立てて、SNS上で考察合戦がヒートアップ。それが数字につながるというのは、連ドラ王道の“勝ちパターン”ですが、『御上先生』のように考察のポイントを盛り込みすぎると逆効果でしょう。ある程度は絞っておかないと、議論が分散して盛り上がりきらなかったりします。広瀬すずさん主演の『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)も似たようなところがありますが、『クジャク』は最初からミステリーと思って見ているから『御上先生』ほどフラグの多さは気にならない。その違いは大きいと思いますね」(前出の山下真夏氏)