青島刑事の名セリフがむなしく響く…日枝久氏退任でフジテレビは変わるのか
元SMAPの中居正広氏(52)の女性トラブルをめぐる一連の問題で、フジ・メディア・ホールディングス(HD)は27日、日枝久氏(87)取締役相談役がフジテレビと親会社、双方の取締役を退任することを明らかにした。
取締役の人数削減、女性登用、取締役の若返りと大幅刷新を掲げたが、会見中「日枝氏が院政を敷くのでは」という質問が挙がるほど日枝氏の完全引退を疑いの目を向ける報道陣は多かった。
前回の10時間超の会見でも、外部に対する発言にもかかわらず、役員たちが日枝氏に対し、無意識に(?)謙譲表現を使う場面がチラホラ。27日の会見でも、HDの金光会長が日枝氏に対して、不用意な丁寧語を使う場面があり、取締役在任期間41年の“フジテレビのドン”の権力を物語っていた。
さらに第三者委員会の調査結果報告会見が31日午後5時から行われるが、午後4時50分から「FNN緊急特報 第三者委員会が調査報告 フジテレビ会見」で生放送するという。事件発覚当初にクローズド会見で大ひんしゅくを買っただけに会見途中で放送を終わらすことはしないとみられるが、日枝氏の退陣でフジテレビは変われるのか。
同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「日枝氏の影をどこまで一掃できるのか」が課題としてこう続けた。