春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマの感想をリサーチします。期待している継続予定作品はどれ?
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待望の『続・続・最後から二番目の恋』がきた!
今期、ダントツで注目を集めていたのは『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)でした。いま問題だらけのフジテレビですが、やはり本作は強い。2012年から続くドラマシリーズの最新作で「初回も、続編も欠かさず観ていた」(63歳・主婦)と根強い人気を誇っていました。
「若者向けや不倫ドロドロものが多い中、大人向けの落ち着いたドラマがやっと見られる!」(43歳・ライター)、「同年代の今を生きる感性を共感したり、参考にしたい」(60歳・パート)など、年齢が高い視聴者も安心して見られるドラマという認識のようです。
「40代としては本作をお勧めしたいです。月9最盛期を経験した世代にあてに行っているんだと思いますが、業界のノリも残しつつ平成っぽさもあり、ちょっとゾワゾワする感じが昭和生まれは安心します。フジテレビのお家芸に近い感じがします。
千明と和平の関係は名前のつかない関係なのですが、ネガティブな意味の“都合のいい関係”ではなくて、年齢を重ねてきた世代だからこそわかる人間関係。人とちゃんと向き合ってきたからこそ、長い年月をかけて出来上がった唯一無二の関係が描かれていて、歳を重ねるって素敵なことだなと思わせてくれるドラマです。
このドラマは“令和の渡鬼”と言えるポジションだと思うので、この先も続くと思うし続けてほしいドラマです」(42歳・出版)
また、大人世代だけでなく「第1話を見て細かな所まで工夫がされていたり、今まで通りの言い合いのテンポもよく面白かった」(16歳・高校生)、「テンポも早く会話も面白く、続編として理想的だった」(19歳・大学生)と若い世代の心もガッツリ掴んでいるよう。
『あんぱん』今田美桜、竹野内豊らにゾッコン
次に人気を集めた作品は連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)でした。やなせたかしさん夫妻をモデルとする本作。国民的キャラクター・アンパンマンの生みの親であることもあり、「やなせたかしの話だから」(66歳・パート)、「モデルの人物も分かりやすいし、キャストも脚本も信頼感ある」(43歳・事務)という理由で見始めた人が多数。
また、「今田美桜が好きだから」(40歳・会社員)、「今までに無い朝ドラだから。何より今田美桜ちゃんの演技がみたいから」(32歳・パート)と、ヒロイン・のぶを演じる今井美桜のキュートさにも注目が。
「子役たちが素晴らしかったけど、やっぱり今井美桜のかわいさに癒されます。松嶋菜々子のヒールぶりも新鮮。個人的には年を重ねてなお、かっこいい竹野内豊に一番癒されています」(44歳・美容)
「初回からアンパンマンの漫画が出来上がって行く人間模様や時の流れがわかり、今後の話の展開も興味があります! ただ、オープニングの曲と映像には、ガックリしています」(77歳・主婦)
「一応うっすら観てます。ヤムおんちゃん役の阿部サダヲがとてもいいです」(43歳・イラストレーター)
『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』ママあるあるが最高
そして、次点は『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(TBS系)でした。専業主婦である詩穂(多部未華子)を主役に、ワーキングマザーや子を持つエリート官僚らとの出会いを描いていく本作。この作品に対するコメントは長文のものが多く、共感を抱いた人たちからの熱い支持を受けていることがわかります。
「つい見てしまうドラマ。ワーママ、専業主婦ママのあるあるが詰め込まれてる気がします。多部未華子って正直演技はうまいとは思わないのですが、作品選びが上手なのでしょうか。かわいらしさも◎」(45歳・アパレル)
「このご時世、肩身の狭い専業主婦が主人公の話ですが、私自身も子供が小さい頃は専業主婦でした。小1に上がってから働き出したので、どっちの気持ちも少しわかります。見るのはつらい部分があるけれど、わりと現実に即した話だと思って見ています。
ただ、私にはあそこまで他の人を巻き込むほど体力と精神的に余裕はなかった。子供と2人きりだった時も、大人の誰かと喋りたいという欲はなく、子供にたくさん話しかけて楽しかったので、細かい感覚は主人公とは違います(笑)」(43歳・翻訳)
「原作小説から読んでいたのですが、ドラマ版もよくできていて面白い! 私は働いているので江口のりこさんが演じるワーママに立場が近いのですが、私も『二つのことを同時にできないから結婚や出産は私には無理!』と思い仕事に注力しているタイプ。
なので、実は多部ちゃん演じる詩穂の方が近いよなあと思いながら見ています。専業主婦の描き方がリアリティなさすぎという声もあるみたいですが、それはそれとして楽しく見ています」(41歳・記者)
『幸せは食べて寢て待て』『キャスター』の評判は?
以上の3作品が多くの票を集めた今期。ほか、少数ながらも支持されていた作品をご紹介します!
■幸せは食べて寢て待て(NHK)
「団地のふたりに続き、都会のエアポケット的なスロウライフが送れる団地での暮らしが良いなと思って観ています。40代を超えてくると誰しもさまざまな体調不良が出てくるもので、主人公に共感できます。私も薬膳や東洋医学などを意識しながら自然と調和して暮らすことが幸せにつながっていくと実感しているから、内容的にすごく刺さります!」(44歳・翻訳)
「桜井ユキさん演じる主人公の麦巻さんがとてもハマっています。ただ、現実で麦巻さんみたいな人が周りにいたら『この人、ていねい系の人?』とちょっと警戒しちゃいそうです(笑)。また、鈴と司の言葉で説明するのが難しい関係がすごくいいなって思います。『最後から二番目~』もそんな人間関係を描いていますし、すごく令和的という自由な感じが心地よく感じます」(41歳・書店)
■人事の人見(フジテレビ系)
「映像が映画のように凝っている」(48歳・自営業)
■いつか、ヒーロー(テレビ朝日系)
「題名とは、程遠い初回の始まりで、その後の子供達の行く末が知りたいし、心配です! 何ゆえに『いつか、ヒーロー』なのか?」(77歳・主婦)
■キャスター(TBS系)
「物語が裏の裏をつくストーリーで、見ごたえはあると思いました。永野芽生ちゃんはかわいいけど、総合演出という役柄はミスマッチな感が。若すぎるのかな? サブキャスター・小池奈美役の月城かなとさんの声色と活舌、佇まいが素晴らしいと思った! 今後、いろんなドラマで声がかかるのでは?」(46歳・編集者)
「日曜劇場、阿部寛ときたら絶対に外せない」(42歳・美容師)
■エンジェルフライト
「今までBSで放送されて話題でしたが、タイミングが合わず未見で。5月3日から地上波で初めて放送されるのでチェックしようと思ってます」(47歳・WEB)
今期ドラマは大人も楽しめそう!
『続・続・最後から二番目の恋』はいわずもがな、『幸せは食べて寢て待て』や『対岸の家事』など、大人世代の生活を描くドラマが多い印象がある今期。自分の人生と照らし合わせながら、鑑賞してみるのもよいかもしれませんね。
(編集MS/コクハク編集部)