巨人・山﨑伊織がイヤでも思い出す昨季の“ガス欠”…5回ゼロ封で開幕から連続無失点は継続
この日も無失点のままマウンドを降りた。
23日の中日戦で今季4度目の先発マウンドに上がった巨人の山﨑伊織(26)が5回をゼロ封。打線の援護がなく4連勝は逃したものの、開幕から続く連続無失点を28イニングに伸ばした。
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連続四球で自ら招いた初回の2死一、二塁のピンチを切り抜けると、四回の1死満塁は7番・木下のバットを得意のシュートで真っ二つに粉砕。狙い通りの三ゴロに仕留めるなど、ピンチを招きながらも、本塁は踏ませなかった。
巨人OBの橋本清氏がこう言う。
「この日はやや制球が乱れたものの、今季の安定感は特筆すべきものがあります。150キロ超の真っすぐには球威と角度があり、フォークとシュートのキレも抜群。昨季15勝の菅野智之(現オリオールズ)の穴を埋めて余りある勝ち星が期待できる状態です。ただ、2年連続10勝を挙げた昨年も5月までは無双していましたが、6月以降は打ち込まれる試合が増えた。東海大時代にトミー・ジョン手術を経験しているし、今年は不振で二軍落ちしている戸郷翔征に代わるエース格として投手陣の大黒柱の役割を担っている。精神的負担も増していますから、いかに心身のスタミナを維持して夏場以降を乗り切るか。穴埋めが期待される昨季の菅野に迫れるかは、そこがカギになります」