深夜に隠し子会見を開いた市川新之助
「(知らされたのは)妊娠2カ月くらいだったと思います。それはびっくりしましたが、結婚は僕の中では考えられませんでした。『お腹に子供がいます』『ああ、そうですか』『産みたいのですが』『ああ、そうですか、僕は今ちょっと結婚は考えられないのですが、いいですか』とうかがいました。『それでもいいです』ということだったので、僕は『ならどうぞ。きちんと認知もします』とお話ししました」
その浮世離れした話しっぷりに、あっけにとられた記者たちの質問の嵐が始まる。
結婚しようと思ったことはないのかという質問には、「いえ、ありません」の一言。それはなぜですか、と畳み掛けた記者には「なぜでしょう。わかりません」。
だんだんと記者たちの表情がこわばっていく。認知さえすれば済むのかとの質問に対しては、「僕は子供の頃から歌舞伎の世界におりまして、周りの環境がどうであれ、これが普通だと思っていました」という答え。会見場は騒然とし、新之助側からは一方的に会見終了が告げられた。
これにはワイドショーなどを見た視聴者が敏感に反応した。当時、大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」で主演していたが、NHKには60本以上の苦情電話がかかってきたという。