深夜に隠し子会見を開いた市川新之助
<2003年2月>
歌舞伎界の大物が次々とこの世を去った。一番の大物は12代目市川団十郎だが、これからを背負って立つ息子の11代目市川海老蔵は恋愛騒動や事件などの常連で、世間を賑わしてきた。
中でも「どうなった?」と思い出されるのが新之助時代の隠し子。発覚は2003年。
2月12日深夜。市川新之助(当時25)が記者会見を開いた。翌13日に発売される週刊誌に「隠し子」がいるというスクープが掲載されるのを受けての緊急記者会見だった。
相手の女性はファッション誌の読者モデル出身の元ポップス歌手。長身のすらりとした美人で、02年に新之助の子供(女児)を出産していた。
会見には遅い時間にもかかわらず、100人を超える報道陣が集まった。新之助は硬い表情で「僕の子供です。女の子です。認知もしています」と隠し子がいることをはっきり認めた。
しかし、その後に続く他人事のような彼の言葉にはだれもが唖然とした。