隠し子騒動で世間を騒がせた千葉マリア
<1987年10月>
10月中旬、マスコミはバツイチ状態の歌手・千葉マリア(当時38)に3歳の男の子供がいるという話で持ちきりになった。ある週刊誌が子供の存在とその父親は誰かをスクープした記事を掲載するという。ただ、渦中の千葉はその頃、マスコミを避けて身を隠してしまい、所在不明でつかまらない。
周囲の芸能関係者は、もちろん子供の存在を知っていたが、「父親は誰なのか」という質問をしても、彼女は答えることがなかったという。
しかし、父親ではないかと名前が浮上、相手は松方弘樹(当時45)。関係者によると、周囲から「松方さんによく似てるね」とよく言われていたという。
10月18日、スクープが載った週刊誌が発売になる前日、松方が記者会見を開く。
当時、松方は「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」などバラエティー番組でも人気者として活躍中。地方の仕事で千葉と知り合い、「ちょこっとお付き合いしていた」という。
「1年半ほど前に、彼女から実は赤ちゃんができたのだと言ってきた。逆算してみると身に覚えがあることだから」と、千葉との間に隠し子がいるという事実をきっぱり認めた。そして、「生まれた子に責任はないし、野垂れ死にさせるわけにはいかん」「男一匹責任を持って金銭的なことは面倒見させてもらう」と父としての責任を負うことも明言する。