ボンドもびっくり? 伝説の夫婦スパイがCIAに食い込めた訳
1980年代初め、カレル・ケヘル(85)と妻ハナ(75)はニューヨークの高級マンションに住んでいた。BMWを乗り回し、映画スターや政治家との派手な交友。ケヘルはチェコスロバキアの出身だったが、反体制派として米国に亡命。そしてCIAの東欧担当の局員となっていた。ところが、後にソ連の二重スパイであることが分かってFBIに逮捕された。
では、どうやってケヘル夫妻はCIAに食い込んでいったのか?
実は最近になって自宅でセレブたちを集めスワッピングパーティーを開いていたと、スパイ関係者が暴露している。
当時の米国のエリートたちの間では乱交パーティーがブームとなっていて、国会議員や軍のトップ、CIA局員までもが毎週末になると夫妻のマンションに集まり、若くて美人だった妻ハナの肉体に群がっていたのだ。妻ハナは、「セクスピオナージ」と呼ばれる性行為によるスパイ活動の訓練を受けていた。そしてスパイ仕込みのセックス技術で乱交をリード。一方、ケヘルは、見物していることが多かったという。これはセクスピオナージの基本で、妻ハナの肉体に溺れさせ、ケヘルはせっせと情報収集をしていたのだ。
84年、夫妻は逮捕され死刑を言い渡されるが、2年後にスパイ交換でチェコに戻った。現在、夫妻はチェコの田舎で仲むつまじく暮らし、“伝説のスパイ”としてテレビに出演しているという。