今の日本の芸能界のアンチテーゼ! 世界の天才ロックスターたちの暴走と不道徳ぶり
クラプトンはミックに、カーラに手を出さないでくれと懇願。しかし、アフリカツアーに出かけている隙にミックとカーラは恋人関係になってしまう。人のいいクラプトンは心を痛めながらもストーンズのライブにゲスト出演する。
そのクラプトンは、ジョージ・ハリスン夫人のパティ・ボイドを愛してしまい自分の妻にしたことがよく知られている。その過程で生まれた曲が「いとしのレイラ」「ベル・ボトム・ブルース」「ワンダフル・トゥナイト」など。どれも名曲だ。パティを愛して苦しんだ時期のことをクラプトンは自伝でありのままに述べている。リアルだ。ザ・フーのピート・タウンゼンドにジョージを連れ出してもらい、留守宅を訪れてパティと親しくする。さらに、パティの妹のポーラとも関係する。しかし、クラプトンはポーラに姉の面影を見て苦しむことに。
なんとなくクラプトンが気の毒にも感じるが、苦しんでいる時期にも、自分のバンドのコーラスをはじめ、多くの女性とやりまくっている。
やがてパティはジョージと別れ、クラプトンと再婚。ウエディングパーティーにはミック・ジャガー、ジェフ・ベック、ポール・マッカートニーらが集まる。さらに、ジョージも祝福に訪れている。“ロック村”は皆兄弟。お互いの成功を称え、嫉妬し、女性を奪い合い、けんかして仲直りする。
ロックスターの多くは、セックス、ドラッグ、アルコールのどれかに溺れる。ミックはセックスをやりまくる。相棒のキースは、ドラッグでボロボロになるが、恋愛には一途さも見せる。そんななかで、紳士然としたクラプトンや、日本では平和の象徴のようにもいわれるジョン・レノンは、セックス、ドラッグ、アルコールのすべてを徹底的にやっている。