“世界3大ギタリスト”ジェフ・ベック氏が78歳で死去…貫いた孤高と完璧主義の精神
ジミー・ペイジ、エリック・クラプトンと並ぶ世界3大ギタリスト、ジェフ・ベックの突然の訃報だ。細菌性髄膜炎、78歳。同じ英国出身で、影響を受けたポール・マッカートニーは公式ツイッターで追悼コメントを出し、ジミー・ペイジは「何百万人ものファンと共に、さみしくなるよ」、ミック・ジャガーは「世界で最も偉大なギタリストの一人を失ってしまった」とし、日本でも布袋寅泰が「ありがとう。孤高の魂よ、安らかに」とその死を悼んだ。
英ウォーリントン出身。エレキの腕を磨き、21歳の1965年、ジミー・ペイジの手引きでロックバンド「ヤードバーズ」に加入、クラプトンの後釜で世界的に注目されていく。80年代には、ロッド・スチュワートと組み、インプレッションズの名曲「ピープル・ゲット・レディ」のカバーがMTVなどを通じて、日本の若者にもヒット。「セイリング」などのスチュワートのしゃがれ声が美しく流れ、寄り添うような泣きのギターを響かせた。
「ピックを使わず、指先で弦をはじくフィンガーピッキングだったり、ボーカルのない、ギターだけで演奏するインストゥルメンタルのアルバムをリリースし、フュージョン(ロックとジャズの融合)をジャンルとして確立したり。『ロックギタリストには2つのタイプしかいない、ジェフ・ベックとジェフ・ベック以外だ』などと評されています。『T-BOLAN』のギタリスト五味孝氏は『ギターの神様』と思って、憧れたと言っていますが、そういうミュージシャンは数えきれません」(レコード会社スタッフ)