避難生活で多発 「たこつぼ型心筋症」は“幸せ過ぎ”で発症

公開日: 更新日:

 喜びのあまり心筋症を患うなんて、まるで小説のようだと感じる人も多いと思いますが、実際にあるのです。

 そもそも、たこつぼ型心筋症の患者さんを調べてみると、カテコールアミンと呼ばれる副腎髄質ホルモン(代表的なものにアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンがある)が高値を示していることが分かっています。副腎髄質ホルモンは交感神経に支配されています。交感神経の緊張により、血中内にカテコールアミンが大量に放出されるのです。

 このカテコールアミンの過剰分泌が、微小血管や心筋の収縮を招き、心筋が“気絶”することによって「たこつぼ型心筋症」を発症させるともいわれているのです。

 ご存じのように、不安や極度の緊張によって分泌されるアドレナリン、ノルアドレナリンに対して、ドーパミンは幸福ホルモンと呼ばれ、達成感や幸せを感じた時に分泌されることが分かっています。これが過剰に分泌されることによる心筋症は他にも報告があるのです。

 もちろん、残りの465例は悲観的な出来事が発症の引き金になっています。要するに不幸にせよ喜びにせよ、「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということでしょうか?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 3

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  4. 4

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  5. 5

    高市新政権“激ヤバ議員”登用のワケ…閣僚起用報道の片山さつき氏&松島みどり氏は疑惑で大炎上の過去

  1. 6

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  2. 7

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  3. 8

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 9

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  5. 10

    「連合」が自民との連立は認めず…国民民主党・玉木代表に残された「次の一手」