「食事制限ダイエット」でやせられるのはなぜか?
続いてパンダ教授らの研究チームは、より人間に近い食事パターンでの実験を行った。総カロリーは同じで、「高果糖食」「高脂肪・高ショ糖食」「高脂肪食」「通常食」の4つにマウスをグループ分けした。そのうえで、「食事時間制限なし群」と「9時間以内食事時間制限群」とに分けて12週間観察した。
「その結果、高脂肪・高ショ糖食のマウスでは9時間以内食事時間制限群の体重増加が平均+21%、制限なし群では平均+42%となったのです。一方、高果糖食と通常食のマウスでは両者に差はなかった。食事時間制限ダイエットは、脂肪やショ糖の多い食事の場合に、より体重減少効果が大きいことが示されたのです」(同)
冒頭の「かたやま脳外科内科クリニック」では、この8時間ダイエットの成功者は院長だけではないそうだ。高血圧や糖尿病患者などに「8・16ダイエット」を提案しているのだ。高血圧と糖尿病をもつ91歳女性がチャレンジし3キロ減に成功、体調が向上したというから驚きだ。
「私は、朝食を抜く8時間ダイエットを苦痛なく継続しています。朝食を抜くことには賛否ありますが、昼・夜でバランスの良い十分な食事を取れば健康上の問題はありません」(片山院長)