著者のコラム一覧
柴田真希管理栄養士

健康で楽しい「食」を提案する「エミッシュ」代表取締役。「私は『炭水化物』を食べてキレイにやせました。」など著書多数。ブログ「管理栄養士 柴田真希のシアワセ♪Makitchen」が好評。

がん予防のためのビタミンCならレモンよりジャガイモで

公開日: 更新日:

 男性にとってビタミンCは、「美容を意識する女性が摂取するもの」というイメージかもしれません。しかしビタミンCは、がん動脈硬化糖尿病などの原因となる活性酸素の働きを抑える抗酸化作用に優れており、性別を問わず取ってほしい栄養素です。

 特にストレスを抱えていたり、たばこを吸っていたりすると、余計にビタミンCが失われてしまいます。食事でしっかりと補ってください。レモンとジャガイモはどちらもビタミンCが豊富ですが、効率よく摂取するにはどちらがいいでしょうか?

 ビタミンCといえば柑橘類のレモンは有名です。レモン全果100グラム当たりビタミンC100ミリグラムが含まれていて、これで1日の摂取量をクリアできます。しかし、レモン丸ごと100グラムってなかなか取れるものではありません。ドリンクや揚げ物などに搾ったとしても、レモン果汁小さじ1杯で3ミリグラムほどしか補給できないのです。

 一方、ジャガイモ1個(中サイズ)100グラムにはビタミンCが35ミリグラム含まれています。ビタミンCは加熱に弱く、サラダなど生のまま食べるのがお勧めなのですが、イモ類に含まれるビタミンCは糖質で守られているため、加熱で失われにくいのです。さまざまな調理法で食べられるイモ類なら、レモンと違って無理なく摂取できます。だから、ジャガイモの勝ち。

 パプリカやブロッコリーをはじめとする緑黄色野菜、そして果物に多く含まれるビタミンC。水溶性のため、一気にたくさん取るよりは、こまめに補給するのがベター。ビタミンCでストレスや生活習慣病に打ち勝つ体づくりをしましょう。

【連載】健康ポイント どっちが勝ち?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る