モデルで食の研究家・室谷真由美さん 腎盂腎炎からの教訓
実はそれまでに尿意を覚える回数が増えたり、排尿時に痛むことが何度かありました。でも、水分を多めに取るなどすれば自然に治っていたので、あまり気にしていなかったんです。今思えば「膀胱炎」の症状ですよね。
「即入院」と言われましたが、治療は抗生物質の点滴だけだったので通院にしました。自宅から病院は運転手さんが嫌がるくらい近いんですけど、2~3日タクシーで往復しました(笑い)。
朝は熱が37度ぐらいですが、夕方から上がりだして夜は40度になるパターンの繰り返しでした。通院3日目に夫と一緒に徒歩でトライしてみたのですが、ほんの10メートルほどで100メートルを全力疾走したような過呼吸状態になりギブアップ。結局、夫におんぶされて病院へ行きました。
でも、その日の夜に少しだけおかゆが食べられるようになると一気に快方に向かい、間もなく仕事復帰できました。
「腎臓がダメージを受けるとこんなに大変なのか」と、改めて腎臓の大切さを思い知ったのと同時に、ギリギリまで頑張り過ぎてはいけないことを学びました。一番困ったのは仕事です。急きょ代役を立てたり、予定を変更してもらったり、激しい痛みの中でできる限りのことはしましたが、ひとりで抱え込み過ぎていたことを反省しました。