モデルで食の研究家・室谷真由美さん 腎盂腎炎からの教訓
曲がりなりにも「ビューティーフード」と銘打って不調を招かないような食事を広めている講師なので、「食生活による自然治癒力で体を守ろう」という思いが強くありました。でも、それが強過ぎたなと反省しています。
「腎盂腎炎」になったのは、2015年の秋でした。その日は自ら主催したビューティーフードハロウィーンパーティーで、ホスト役として会を切り盛りしていました。当時は仕事が忙しくてイベントが続き、疲れは感じていました。普段は食いしん坊なのに1週間ぐらい前から食欲がなく、「おかしいな」と感じていたことも確かです。当日は腰回りに痛みがあり、熱っぽく、階段を上ると動悸や息切れもありました。でも、「貧血かな」くらいに考えていたのです。
異変はお客さまがみなさんお帰りになった直後に起こりました。急に悪寒に襲われ、ガタガタと震え始めたんです。尋常ではない寒けで、立っていることもままならない状態だったので、スタッフにタクシーを呼んでもらって帰宅することに……。すでに夜10時を過ぎていました。
ただ、あまりに震えがすごいので、帰宅の途中で「病院の方がいいかもしれない」と思い直し、そのまま自宅近くの病院へ向かったんです。