睡眠ホルモン「メラトニン」と「オレキシン」の役割とは

公開日: 更新日:

 睡眠にもホルモンの働きが大きく関わっている。脳の中心に位置するグリーンピースほどの大きさの松果体から分泌される「メラトニン」だ。脈拍や体温、血圧などを低下させ、体を眠りに向かわせる作用がある。東京都立多摩総合医療センター内分泌代謝内科の辻野元祥部長が言う。

「メラトニンは夜間にのみ分泌され、昼間は分泌されません。その分泌の日内リズムは、朝起きて太陽を浴びることで目から入る光刺激によってリセットされ、起床から14~15時間で再び分泌が始まります。そして、深い眠りのノンレム睡眠をもたらす働きがあるとされています」

 通常、このようにメラトニンの日内リズムによって、朝に目覚め、夜に眠るというヒトの体内時計がコントロールされている。ところが夜にブルーライトが目に入ると、メラトニンの分泌が抑制されてしまう。寝る前にパソコンやスマホの画面を見ていると、不眠症など睡眠の質の低下につながるのはそのためだ。

 他にもメラトニンには抗酸化作用(アンチエイジング効果)や、傷んだ組織の修復に関係する成長ホルモンの分泌を促す作用があるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…