【寿命】平均寿命は5歳伸びたが…大切な“健康寿命”は?
日本人の平均寿命はグングン伸びて、2017年は過去最高を更新。男性81・09歳、女性87・26歳だった(厚労省の簡易生命表から)。
平成元年は――、
・男性…75.91歳
・女性…81.77歳
この30年間で、男性は「5.18歳」、女性は「5.49歳」伸びた。ついでに、さらに30年前の昭和34年を調べてみると、
・男性…65.21歳
・女性…69.88歳
平成元年まで男女とも10歳以上の伸びだから、“伸びシロ”は平成より昭和が大きかった!?
医師でジャーナリストの富家孝氏が言う。
「平成の30年間で平均寿命が5年以上伸びましたか。でもね、だからといって喜んでいる場合じゃない。長寿社会では、平均寿命より健康寿命がポイント。介護や人の助けを借りずにひとりで健康な日常生活を送ることができる期間です。いま、男性で72歳、女性は74歳くらいですが、こちらを伸ばす努力をした方が賢明です。最近は寝る前の口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防になるそうです。いまできることを毎日積み重ねるべきだと思います」
健康寿命は01年から公表が始まり、16年時点で男性72.14歳、女性は74.79歳。“元気でいられる期間”にしては、意外に短い。やはり、大事なのはこっちか。