アルツハイマー病が“脳の糖尿病”と言われるのはなぜなのか

公開日: 更新日:

 新郷博士の実験では血糖値が正常の“脳だけ糖尿病”ラットをつくり、その脳内に持効性インスリンを1回注入したところ低下していた空間認知機能が改善して正常になった。その後、このラットを解剖すると脳内でAβが増加していたという。

「私は、“ADの原因が脳内に蓄積したAβにある”ことを否定しません。ただ、その大本には海馬を中心とした脳内でのインスリン抵抗性にあると考えています。ですからADの根本的治療は新薬がなくても可能で、糖尿病の薬を適切に使用してその効果を数量表示可能な画像診断により経過追究的に確かめることが大事だと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…