6歳以降は治療が困難 幼児の弱視を早期発見できる検査機器
そこで最近、眼科医院や小児科などで導入が進んでいるのが、患者と検者が離れて眼位と屈折を同時に自動判定する「スポットビジョンスクリーナー」だ。6カ月の乳幼児から大人まで検査でき、97%のスクリーニング成功率を誇るという。
使い方は簡単だ。1メートルほど離れた場所から機械を子供の目に合わせるだけ。機械からはピヨピヨという音と光が出て子供の注意を引くため患者は恐れることなく測定がしやすい。
10秒ほどで屈折値、斜視角、瞳孔の大きさ、瞳孔間距離などを測定し、弱視のリスクが自動的に表示される。
「当院でもこの装置のおかげで片目の遠視と不同視が検出された女児が、眼鏡の処方で8カ月後にはその視力が1・0まで回復するなど成果を上げています」
ものを見るとき頭を傾ける、顔を近づけるなど小児の目が気になる人は3歳児眼科健診だけに任せるのではなく、専門の眼科医に直接相談することだ。