著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

阪神・原口は3b期 大腸がんは錠剤の抗がん剤で再発予防

公開日: 更新日:

 米国生まれのダヴィンチは、昨年4月に保険適用に。ロボットで人間より細かい手術ができる最新医療も、保険で安く治療が受けられたのはラッキーだったと思います。

 もうひとつは、抗がん剤の副作用の少なさです。副作用の表れ方は患者さんによって違いますが、「気持ち悪くなるとか、吐き気とかは比較的に僕は出なかった」そうで、それなら順調に抗がん剤治療が進められます。

「4週間飲んで、2週間休む」というように、今は錠剤の経口抗がん剤も普及。それを4サイクル続けます。一般に吐き気や嘔吐、食欲不振、口内炎、下痢などの消化器症状のほか、発疹や疲労感などの副作用が知られていて、自覚症状が表れないものとしては白血球や赤血球、血小板などの減少、肝機能の低下もあります。

 血球や肝機能などの数値は細かくチェックしながら抗がん剤治療を続けて、3月には二軍に合流できたのは、治療が順調だったからこそ。抗がん剤の副作用があれば、とてもプロの練習は続けられませんが、大切なのは、これからです。

「5年経過観察して完治といわれたので、まずは自分の体調を見ながら、5年間しっかり定期検査を行いながらやっていかないといけない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動