東芝は東京医科大などと共同で、1滴の血液から13種類のがんを発見できる検査装置を開発した。がん細胞が血液中に放出する核酸分子の濃度を検出する仕組みで、がん患者と健常者を99%の精度で識別することに成功。数年以内の実用化に向け、2020年から実証試験を行う。
検査結果は、血液採取から2時間以内で判明。装置は持ち運び可能な小型タイプで、検査価格は2万円以下を想定している。
東芝は血液中にあり、遺伝子やタンパク質を制御する核酸分子「マイクロRNA」に着目。マイクロRNAは、がんのタイプにより放出する量や種類が異なることが分かっている。同社はこの核酸分子の濃度を測定する装置を開発した。