阪神・原口は3b期 大腸がんは錠剤の抗がん剤で再発予防
がん治療とスポーツとの両立という点で、印象的です。阪神の原口文仁捕手のがん闘病会見が話題を呼んでいます。報道によると、ステージは3bで、進行した状態でした。1月に大腸がんが発覚してから6月に早くも一軍復帰ですから、治療がうまくいったのでしょう。
大腸の粘膜に発生したがんは、大腸の壁の中を少しずつ深く進行。筋肉を越えて、リンパ節にまで広がった状態がステージ3bです。進行していても、離れた臓器への遠隔転移はなく、治癒は大いに期待できます。
ステージ3全体の5年生存率は8割弱で、大腸がんは進行していても、ほかのがんに比べて治療成績がいいのです。
■ダヴィンチ手術なら1週間で退院可能
そこで早期復帰のポイントを探ってみます。1月26日に手術し、1週間後の2月2日に退院。「おへその上下5センチくらいと4カ所」に穴を開けて内視鏡で手術を受けたそうです。入院が短期間で済んだのは、おそらくダヴィンチ手術の恩恵でしょう。