肝臓<上>水と交互に飲み1週間に2日の休肝日を設けたい

公開日: 更新日:

 また、肝臓に大きな負担をかける生活習慣といえば、誰もが真っ先に思い浮かべる「酒の飲み過ぎ」。アルコールを分解するときにできる毒性のあるアセトアルデヒドや、アルコールそのものが肝臓を傷つけるのだ。

 アルコール性肝障害の初期には肝臓に中性脂肪が蓄積する「アルコール性脂肪肝」になることが多く、検査項目(血液検査)では「AST(GOT)」や「γ(ガンマ)―GTP」が高値を示す。そのまま飲酒の習慣を続けていると、肝細胞が破壊されて炎症を起こす「アルコール性肝炎」や、肝細胞が壊死して線維化する「アルコール性肝線維症」に進行する。そして、さらに飲酒を続けると「肝硬変」や「肝がん」に至るのだ。

「よく肝臓は“沈黙の臓器”といわれ、自覚症状がなく進行するといわれますが、早期の脂肪肝の状態では『体がだるい』『疲れやすい』、肝臓が腫れるので『右腹の違和感や鈍い痛み』などの症状が表れます。この時点で飲酒習慣を改善すれば元に戻せます。重症型のアルコール性肝炎になってしまうと、発熱や腹痛が起こり、半数くらいは亡くなってしまいます」

■飲んで酒に強くなった人が危ない

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲