著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

石田純一はTV番組で余命8年と 肝臓の線維化を知る検査2つ

公開日: 更新日:

 65歳にして3児のパパの俳優・石田純一さんは、元気がトレードマークですが、お酒が体をむしばんでいるかもしれません。6日放送のテレビ番組「名医のTHE太鼓判!」で「余命8年」と宣告されたことが報じられています。

 番組で人間ドックを受診したところ、肝機能異常が判明し、関連する数値が軒並み基準値をオーバー。慢性的な肝臓への影響を放置すると、肝臓がんに進む恐れがあるそうです。

 報道によれば、時にはワインをボトル2本空けるといいます。これほどの酒豪でなくても、酒好きにとっては他人事ではありません。かくいう私も酒好きで、今回はアルコールと肝臓がんの関係についてです。

 肝臓がんは、B型とC型の肝炎ウイルスに感染して慢性肝炎から肝硬変を経て進むケースが一般的。8割以上を占めています。アルコールによる脂肪肝↓肝炎↓肝硬変から移行するのが、10~15%です。

 脂肪肝でγ―GTPが上がる程度なら断酒して食生活を改善すれば、肝機能は短期間で回復しますが、さらに飲み続けると、肝細胞の破壊と修復が繰り返され、慢性的な肝炎に。軽度の肝炎までなら、ほとんど自覚症状はありませんが、肝炎は問題です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース