新型コロナでマスクが手に入らない…必須の花粉症「薬」対策
「花粉症の薬を選ぶには、どんな症状があるかに加えて、どういうときにどういう症状が出て、何をつらいと感じるかを患者さんから聞き、それに合った薬を、ちょうどいいタイミングで処方することが必要です。花粉症治療に詳しい耳鼻咽喉科でないと難しい」
しかし、一般的にクリニックを受診すると、処方されるのは抗ヒスタミン薬。「鼻詰まりが最もつらい」といった人では「効果がイマイチ」と感じるだろう。また、医師ですら専門外となると適切な薬の選別が難しいのだから、素人が市販薬で花粉症の症状を抑えようとするのは、軽症患者を除いて、無理がある。
■重症でも症状は抑えられる
以上のことを踏まえた上で薬選びをするとして、今シーズンならではのトピックスは「貼り薬」と「重症患者にも効く薬」の2つだ。
まず貼り薬は、2018年4月に発売された「アレサガテープ(一般名エメダスチンフマル酸塩貼付剤)」。世界で初めての貼るタイプの抗ヒスタミン薬で、「食後」「食前」などの決まりがないため、一日のうちいつ貼ってもよく、1回貼れば効果が24時間続く。