新型コロナでマスクが手に入らない…必須の花粉症「薬」対策

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「花粉の飛散が増える時間帯に薬の効果が薄れることもありません。朝、症状がつらい人は、前日の夜から貼って備えることもできる。眠気などの副作用も少ない。使い勝手のよい薬なのですが、医師から患者さんに“飲み薬か、貼り薬か”と提案することが少なく、あまり知られていません」

 次に「重症患者にも効く薬」とは、昨年末に承認された「ゾレア(一般名オマリズマブ)」。アレルギー反応に関係するIgE抗体の働きを直接阻害するという、従来薬とは異なる作用機序を持つ。従来薬では症状を抑えられなかった重症患者に処方される薬だ。2~4週間に1回の皮下注射になる。

「抗ヒスタミン薬などを併用する薬ですが、従来の薬をほぼやめられるほどの効果があります。眠気の副作用もあまりない。ただし、ゾレアの使用が認められるのはいくつかの条件を満たした場合で、皮下注射を行える施設も限られています。高額な薬でもある」

 ゾレア使用の条件のひとつに「鼻噴霧用ステロイド薬とケミカルメディエーター受容体拮抗薬の治療を受けたが、コントロール不十分な鼻症状が1週間以上持続」があり、また、皮下注射を打ってから効果が出るまで1週間ほどかかるので、関心がある人は早めに耳鼻咽喉科医に相談しておいた方がいいだろう。

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