放送作家・寺坂直毅氏「左耳下腺腫瘍」手術を即決した理由
手術は全身麻酔で、麻酔科の先生に「いつもラジオ聞いてますよ」と言われて恐縮していたら、いきなり「寺坂さん!」と起こされました。その間にすべてが終わっていたんです。
今ももみあげに沿って縦に5~6センチの傷痕が残っています。術後2~3日間は傷の脇にドレーンというゴム管が刺さっていて、流れだす体液をためる箱がぶら下がっていました。お見舞いに来てくれた姉はドン引きしていましたね。
点滴に痛み止めが入っていたのか、痛みは全然ありませんでした。後半は深夜までパソコンで仕事をしましたし、入院すればゲッソリするかなと思っていたのに、地下にコンビニがあったものですから、全然やせられませんでした(笑い)。
後遺症は傷口に残るわずかな違和感と冬の寒さでピリピリする感覚ぐらいです。
入院してわかったことは、看護師さんたちはラジオをよく聴いているということです。特に夜勤のお供にしているようで、「番組内で入院されるとは聞いていましたが、まさかうちに来るとは思いませんでした!」と大歓迎されて非常に照れくさかったです。みなさん本当に献身的で、いつでも優しくて、忙しいのに疲れた顔も見せない。看護師さんたちの尊さを改めて知った1週間でもありました。