放送作家・寺坂直毅氏「左耳下腺腫瘍」手術を即決した理由
■病気説明の紙に書かれていたこと
医師の説明では、90%は良性とのことでしたが、耳下腺内は顔面神経や味覚神経が走っている重要な場所。ネットでは痛々しい手術痕や顔面麻痺や味覚障害などを起こしかねないとの書き込みもあり、怖くなりました。 順天堂医院へ検査に通い、「ほぼ耳下腺腫瘍でしょう」という結果が出たのは6月半ばでした。「おそらく良性なので放置してもいい」と言われましたが、先生が病気を説明してくれた紙には「がんになる可能性アリ」とハッキリ書いてある。先生いわく「寺坂さんが70代ならがんになることはないと思いますが、まだ38歳なので、先のことを考えたら切除をお勧めします」とのことでした。
迷うことなく手術を選び、入院は8月に決定。関係各所にお許しをもらい、1週間の入院生活に入りました。
猛暑厳しき折、僕は順天堂医院の高層階で、ある意味優雅な1週間を過ごしました。じつは僕はイビキがすごいものですから、ほかの患者さんに気兼ねなく眠れるようにと個室にしたんです(笑い)。1泊3万円は痛い出費でしたが、後から知り合いの看護師さんに「一日は長いし、入院中のメンタルはとても大事」と言われ、選択は正解だったと確信しました。