放送作家・寺坂直毅氏「左耳下腺腫瘍」手術を即決した理由

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 あと、一番びっくりしたのは血液型が間違っていたことです。入院した初日、ベッドに名前やら性別が書いてある札に「血液型O型」と書かれていたので、看護師さんに「僕、A型なので、これ間違っていますよ」と指摘したら、「いいえ、寺坂さんはO型です。何度も確かめましたから間違っていませんよ」と言われたのです。しばし呆然としていたら、看護師さんが「よくあるんですよ。入院あるあるです」とほほ笑まれ、その瞬間から僕のO型人生が始まりました。両親ともA型なので、自分もA型だと思い込んでいただけだったようです。

 一番励みになったのは、入院前、怖がる僕に入院経験者からかけられた「非日常だから入院を楽しもう」という言葉です。気持ちがグッと楽になりました。お見舞いで一番うれしかったのは「飲むゼリー」だったこともご報告しておきます。そして繰り返しになりますが、個室にしてよかったと思ったので、じつは退院後、差額ベッド代も出る医療保険に入り直しました。

(聞き手=松永詠美子)

▽てらさか・なおき 1980年、宮崎県生まれ。中学時代からラジオ番組に投稿を始め、1999年に放送作家を志して上京。専門学校を経て放送作家デビューした。「やりすぎコージー」(テレビ東京)、「爆チュー問題」(フジテレビ)など数々の番組を担当。現在は「うたコン」(NHK)や「オールナイトニッポン(星野源)」(ニッポン放送)などを担当している。著書に「胸騒ぎのデパート」(東京書籍)がある。

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