著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【枝豆】最強のおつまみだがプリン体には要注意

公開日: 更新日:

 枝豆は6月が旬のはしりになります。枝豆は大豆の未成熟豆で、成熟する前に収穫した大豆が「枝豆」です。最近はブランド枝豆なども有名です。

 しかし、枝豆として収穫する品種と、大豆として収穫する品種はまったく別物で、枝豆は野菜類、大豆は豆類と農産物の分類も別です。

 枝豆に含まれるタンパク質は、体をつくるために必要不可欠なアミノ酸のバランスが理想的な良質なタンパク質源。その中にはビタミンB1、ビタミンCと共にアルコールの分解を促し、肝機能を補助する働きを持つ「メチオニン」が豊富です。メチオニンとビタミンの働きは、二日酔いの予防につながるとも報告されています。二日酔いが気になる時はおつまみにするとよいでしょう。

 また、枝豆に特徴的なのが、糖質をエネルギーに変えるのに必要なビタミンB1や、脂質代謝に使われるビタミンB2などの一般的な野菜に少ない栄養素が多いこと。ビタミンAやビタミンCなど大豆に含まれていないビタミン類も多いので疲れている時におすすめです。

 さらに、体内の余分な水分や塩分を排出する働きを持つカリウムも豊富です。夕食に食べて、疲れやむくみの予防や改善に役立てるのもいいでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」