せっかく運動したのに効果がない「筋トレロス」何がダメ?
一方の群は「2週間連続で行う」、もう一方の群は「2日おきに6週間行う」。
どちらもトレーニング回数は14回だったが、2週間連続の群はトレーニング効果が見られなかったのに対し、休む日を入れて6週間トレーニングした群では、最高パワー、平均パワーともに向上した。
「トレーニングは筋繊維の損傷、筋肉での炎症反応、酸化ストレスの発生、筋肉痛を起こす。炎症反応で筋肉に水がたまると、疲労が取れない。2~3日で元に戻りますが、抗酸化機能や免疫機能が低下していると回復が遅延し、トレーニングをしているのに十分な効果が得られない『筋トレロス』に至る。トレーニングで望ましい効果を得るには、科学的な根拠に基づいた正しいトレーニングに加え、栄養摂取が重要になります」
■栄養を取るベストなタイミングは?
トレーニング後の適切な栄養摂取を客観的に示した研究がある。
デンマークで平均74歳の高齢者に週3回、12週間の筋トレを実施。毎回タンパク質10グラム、炭水化物7グラム、脂肪3グラムの栄養補助食品を取ってもらったが、摂取時間を一つの群はトレーニング直後、もう一つの群はトレーニング2時間後とした。