ウオーキングは「ロコモ」「介護」「寝たきり」の予防にはならない
「椅子に座り、反動をつけずに片足で立ち上がれますか?」
こう問いかけるのは、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の町田修一教授。もしできなければ、ロコモティブシンドローム(ロコモ)の始まりかもしれない。
ロコモとは、立つ・座る・歩く・走るといった基本的な動作に必要な筋肉・骨・関節などが衰え、移動機能が低下した状態を指す。
「ロコモというと高齢者の問題と思われがちですが、実は40~50代から始まり、何も対策をしなければ、還暦を過ぎたころから一気に進行します。そして、そのまま悪化すると将来的に要支援・要介護のリスクが高まります」(町田教授=以下同)
〈表〉は日本整形外科学会が作成したロコモのチェックリスト。1つでも当てはまる項目があればロコモが疑われる。
■白筋を鍛えることが必要
ロコモ対策には筋肉を鍛えることが重要だ。
筋肉は骨に沿って付着していて、筋線維と呼ばれる細い組織が束なってできている。この筋線維には「赤筋」と「白筋」がある。赤筋は歩くなど持続的に動くときに使う。一方、白筋は体を動かし始めるとき、大きな力を出すとき、瞬発力を発揮するときに使う。