つらさが理解されない…上矢えり奈さん「内斜視」との苦闘

公開日: 更新日:

 その頃の私の左目は、ひどいと黒目が見えなくなるくらい内側に寄っていました。手術は簡単に言うと「外側から筋肉を引っ張って黒目を真ん中で留める」というもの。部分麻酔で意識がある中、壁に張られた「十」の記号とピントが合うまで微調整しながらの手術でした。時間にして30分ぐらいだったかな。

 1週間後、眼帯が取れたときの感動は忘れられません。それまでは、視界が雨の日の夜に車の中から見る信号みたいにぼやけていたのに、とてもクリアに見えたのです。そしてなにより、目が楽でした。きっと、ずっと目に力が入っていたんですね。

「もう治った。大丈夫」と思いました。でもその喜びもつかの間、なんと1年半後には再び手術を受けなければならない症状が表れたのです。

 今度は目の内外両側からの調整が必要で、手術は90分ぐらいかかりました。医師によれば、「斜視は完治するとは言えない病気。手術で黒目の位置は治せるけれど、また再発するかもしれない」とのことでした。それが2016年11月の出来事です。


 あれから、症状はほとんどありません。最近は動画の編集などで1日15~16時間も目を酷使することもありますが、それでも自分で時間を管理できる環境になったので、休みもきちんと確保できます。それが良いのかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???