コロナ対策! 病気知らずの医師が教える3つの免疫力アップ法

公開日: 更新日:

 東京オリンピックの開会がいよいよ来週に迫っている。東京都は12日から4回目となる緊急事態宣言の期間に入ったが、インド発のデルタ変異株の影響もあり、新型コロナの感染状況が急速に悪化するのではないかと、戦々恐々としている人は多いだろう。

「三密を避けてウイルスとの接触機会を物理的に断てば感染拡大は一時的に防げるかもしれません。しかし、非感染者はウイルスへの免疫ができていないから、半永久的に感染する機会を持ち続ける。ワクチン接種をしても、ワクチンが効かない変異ウイルスや別のウイルスが出現したら、感染する。コロナ対策で最も有効なのは、免疫力を高めることです」

 こう指摘するのは、最近『コロナは怖くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』(青萠堂)を出版したイシハラクリニック院長(東京・森下)の石原結實医師(写真)。免疫力を上げる方法として、次の3つを提案する。

【筋肉運動

 近年、注目を集めているのが「マイオカイン」だ。「マイオ(myo)」は「筋」、「カイン(kine)」は「作動物質」のことで、骨格筋から物質されるホルモン物質の総称がマイオカインになる。

「マイオカインには非常にたくさんの種類があり、NK細胞の働きを高めて免疫力を上げるほか、がん細胞の増殖を抑制する、心臓の動きをよくする、血圧・血糖・コレステロール・中性脂肪を下げる、うつ・自律神経失調症を防ぐなどさまざまな効果があることが分かっています」(石原医師=以下同)

 何もしなければ加齢とともに筋肉量は減っていくが、逆に言うと、トレーニングによって、何歳になっても筋肉量を増やすことができる。下半身に多くの筋肉が集まっているので、効率よく筋肉量を増やすには、スクワットのような下半身を鍛えるトレーニングがいい。

【体温を上げる】

「体温が1度上昇すると、免疫力は一時的に4〜5倍になると言われています。運動で体温は上がりますし、入浴を20分すれば1〜2度体温が上昇します。サウナを活用するのもいい」

【食べ過ぎ、をやめる】

「『ネイチャー』や『サイエンス』など世界的権威のある学術誌に次々と掲載されているのが、空腹や断食の最新研究結果です。空腹状態が続くと細胞の中の不要なたんぱく質やウイルスなどを集めて分解、消化する『オートファジー』が働きます。オートファジーは自然免疫応答の制御にも関与しており、食べ過ぎでオートファジーが機能しないと、免疫が十分に働かないのです」

 石原医師は、食事は夜の1食のみで、朝と昼は生姜と黒砂糖を紅茶に入れた生姜紅茶、あるいは人参ジュースで過ごす。定期的に断食も行っている。結果、長年病気らしい病気をしたことがないという。

 いずれも、すぐ始められる。備えあれば憂いなし、だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞