知っておきたい新型コロナウイルスと「腸」の深い関係
新型コロナウイルスの第4波はいまだ収束の出口が見えない。感染力が強く重症化リスクも高いといわれるインド株の感染が拡大するなど、警戒レベルがさらに上がっている状況を乗り切るカギは「腸」にあるという。日本消化器病学会専門医で、「まいにち腸日記」の著者でもある江田証氏(江田クリニック院長)に詳しく聞いた。
新型コロナウイルスは、細胞表面にある「ACE2受容体」というレセプターに結合することで細胞内に侵入する。ACE2受容体は、気道や肺だけでなく「腸管」でも多く発現し、生体内では小腸の上皮細胞にもっとも多くACE2受容体が存在するといわれている。