心臓にトラブルを抱えている人にサウナはおすすめできない
ほかにも、心臓に負担をかけないためには「肩までお湯につからず、胸より下までにする」といわれています。これは、重度の心臓疾患を抱えている人や、血圧がうまくコントロールできていない人は意識したほうがいいといえます。ただ、一般の健康な人は、肩までつかっても「ガマン」の感情が生じないようであれば、そこまで気にする必要はありません。
■BNP値を確認
また、心臓を治療中の患者さんから「サウナに入ってもいいでしょうか?」という質問をされるケースがよくあります。こちらは、心臓にトラブルがある人にはおすすめできません。一般的なサウナの室内温度は80~100度程度といわれていますから、どうしても「ガマン」を強いられ、心臓にかかる負担が大きいからです。
それでもサウナに入りたいという人には、血液検査の項目のひとつである「BNP」という数値を目安にします。心臓にどれだけ負担がかかっているかが大まかにわかる指標で、「40pg/ミリリットル未満」が正常の範囲内とされています。100以上だと心不全の可能性があり、200以上になるとその可能性が高くなります。