心臓にトラブルを抱えている人にサウナはおすすめできない
最後に、心臓手術後の入浴についてお話しします。手術後は心臓への負担、傷の回復や合併症を予防するといった観点から入浴制限を受けます。術後1カ月はシャワーだけにとどめるように指導されるケースもあるようです。
ただ、最近はできる限り傷を小さくして体への負担が少ない低侵襲な手術が増えていて、術後に入浴をはじめとした生活制限を受ける期間がどんどん短くなっています。過去に心臓手術を受けたことがある人が、低侵襲な再手術を受けた場合、以前と同じような感覚のまま自己判断で生活制限をしていると、過剰になってむしろ社会復帰が遅れてしまうケースも考えられます。
受けた手術や医療機関によって目安は異なるので、担当医から術後の入浴に関する説明がない場合は、必ず確認しておきましょう。
■本コラム書籍化第2弾「若さは心臓から築く」(講談社ビーシー)発売中