正月明けは要注意!「眼精疲労」には目の病気が隠れている
ほかにも角膜混濁、白内障、緑内障、網膜疾患などにより、何とかピントの力で見にくさを克服しようとして毛様体が疲弊する「症候性眼精疲労」、神経性のストレス、不安神経症、うつなどが原因となり、自律神経の働きが崩れることで、疲れ目、肩こり、頭痛といった眼精疲労の症状を引き起こす「神経性眼精疲労」もある。
「中高年で眼精疲労がひどいという人は、眼科専門医に相談して目の精密検査をしてもらうといいでしょう。自分でも気が付かない目の病気が進行している可能性があります。テレビやゲームなどデジタル機器の使用による眼精疲労は、肩こりや頭痛など目以外の身体的疲労を伴う『VDT(ビジュアルディスプレーターミナル)症候群』を発症することもあり、その場合の眼精疲労の主たる原因は調節性眼精疲労と考えられます」
■PC作業は1時間につき10分休む
では、眼精疲労が疑われる場合は、どうすればいいのか?
「会社でPC作業が欠かせないという人は、まずは理想的なPC作業環境を確保することです。具体的には、①十分な明るさ②画面と目の距離は40~70センチ③視線はやや下向き④書類と目の距離が画面から目の距離とほぼ同じ⑤作業に適切な姿勢で座る⑥画面の反射をさえぎるフィルターの利用などが挙げられます。会社でPC作業される方はすでに会社側がこうした環境をつくってくれているでしょうからあまり心配ありませんが、自宅でリモートワークされる方はこうした点を再チェックされるといいでしょう」