正月明けは要注意!「眼精疲労」には目の病気が隠れている
新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の登場で旅行や帰省を控え、正月休みはテレビやユーチューブで連ドラの一気見やゲーム三昧という人も多かったのではないか。中には仕事を持ち帰り、休み中にこなした人もいるだろう。そのせいか、会社が始まったばかりだというのに目の疲れによる目の痛み、かすみ目、肩こり、頭痛といった症状に悩んでいる人もいる。どうしたらいいのか? 「自由が丘清澤眼科」(東京・目黒区)の清澤源弘院長に話を聞いた。
◇ ◇ ◇
目の疲れには休めば容易に症状が解消する「眼疲労」と休むだけでは解消しない「眼精疲労」に分かれる。後者は眼痛や重圧感、頭重感、視力低下、あるいは複視(物が二重に見えること)などの症状があり、デスク作業の継続に支障を来す状態を指す。
「正月休みのテレビの見過ぎ、ゲームのやり過ぎだけで眼精疲労になるわけではありません。眼精疲労になる人の多くは、目の病気が隠れているので注意が必要です」
事実、眼精疲労にはピントを調節する毛様体筋に過度の疲労が重なって生じる「調節性眼精疲労」のように、背後に近視や遠視、老視、仮性近視などがあって、それが症状に拍車を掛けているケースも少なくない。近くのものを見るのに外斜視などで寄り目がうまくできないことによる「筋性眼精疲労」、左右の視力差が大きくそれを無理にメガネで矯正することで起こる「不等像性眼精疲労」が潜んでいる可能性もある。