著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

コロナワクチンの副反応 5~7割が「ノセボ効果」によるもの?

公開日: 更新日:

 薬として効く成分がまったく含まれていない偽薬を「プラセボ」と呼びます。プラセボを飲んでも、理論上は何の効果も期待できませんが、実際には身体に有益な作用が得られることも多く、これがプラセボ効果です。

 しかし、プラセボによってもたらされる効果は有益な作用だけとは限りません。プラセボを飲んでいるにもかかわらず、本物の薬と同じような副作用が表れることをノセボ効果と呼びます。新型コロナウイルスワクチンの接種にあたり、副反応を心配される方は多いと思います。同ワクチンの副反応は接種部位の痛み、発熱、頭痛、倦怠感など、その症状の多くは軽いものです。しかし、副反応に対する不安が強いと、ノセボ効果の影響によって副反応が強まる可能性もあります。

 新型コロナウイルスワクチンの副反応とノセボ効果の影響を検討した研究論文が、米国医師会が発行しているオープンアクセスジャーナルに2022年1月4日付で掲載されました。

 この研究では、新型コロナウイルスワクチンの有効性や安全性について、プラセボワクチン(生理食塩水など)と比較した12件の臨床試験データが解析対象となりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  3. 3

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  4. 4

    フジテレビにはびこる“不適切すぎる昭和体質”…他局の元TVマンも「お台場だけ時が止まっている」と厳しい指摘

  5. 5

    豊昇龍は横綱昇進確実、相撲協会も万々歳だが…"朝青龍の甥”に素行や品格、技術で不安はないか?

  1. 6

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 7

    GACKTは“陰謀論匂わせ”の常習者…中居引退に「裏が…」、新型コロナを「世界的な仕掛け」と指摘

  3. 8

    フジテレビの“天皇”日枝久氏が雲隠れ…社内紛糾、迷走で「院政崩壊」へカウントダウン

  4. 9

    中居正広の女性トラブル問題で大揺れのフジテレビ…社員の悲痛な叫びに賛同が広がらないワケ

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ