眼科編(1)なぜ毎年目の検査を受けなければならないのか

公開日: 更新日:

健康で長生きしたい」と願うなら、理にかなった生活習慣を身に付ける必要がある。ならば、若い頃と体が変化した60歳とでは生活習慣や治療法を見直すことは当然だ。では、目についてはどのようなことに気をつければよいのか? 自由が丘清澤眼科(東京・目黒区)の清澤源弘院長に聞いた。

「米国検眼協会(オプトメトリック協会)は、60歳以上のすべての人に毎年の目の検査を推奨しています。多くの眼疾患には初期症状がなく、痛みを伴わずに進行し、気づかない可能性があるからです。しかも、60歳直後の数年間で、視力を失う可能性のある多くの眼疾患を発症する可能性があるのです」

 ここで言う眼疾患とは、加齢黄斑変性症、白内障糖尿病性網膜症、ドライアイ、緑内障、網膜剥離などを指す。

「このため、60歳以降の車の運転は自分が考えている以上に難しくなってきます。加齢に伴う視力の変化や目の病気は、症状に気づく前に、運転能力に悪影響を与える可能性があるからです」

 たとえば、道路標識がハッキリ見えない、車のダッシュボードやカーナビなどを間近で見るのが困難、距離と速度を判断するのが難しい、色覚の変化、暗い場所や夜間の状況が見えづらい、ヘッドライトのまぶしさに適応しづらい、視野の喪失を感じるなど。これらに心当たりがある人はすぐに眼科で検診を受けることだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋