自由診療歯科医が教える歯のケア(3)奥歯から抜ける人、前歯から抜ける人

公開日: 更新日:

 いくら生真面目に歯磨きをしても、年を重ねるにつれ28本ある成人の歯は少しずつダメになっていく。しかし、歯の健康は全身の健康に大きく関わるため、厚労省と日本歯科医師会は1989年から、80歳まで20本の歯を残す「8020(ハチマルニイマル)運動」を展開している。

 その結果、2016年の8020達成者率は51.2%に増加したと報告されている。ちなみに65歳以上の日本人2万人以上を4年間にわたり調査したところ、死亡率は、20本以上歯が残っている人に比べて、10~19本の人で1.3倍、0~9本の人で1.7倍に上昇したとの報告がある。

 とはいえ、80歳で20本以上歯を残せなかった人は半数近くいるわけで、80歳を越した人の多くは歯を20本以上残せなくなるということだ。では、歯はどこから抜けていくことが多いのか?

「どこから抜けていくかは体格や咬むくせなどによって人それぞれですが、顔の形である程度の予想はできます。たとえば面長の顔の人は奥歯から抜けていくことが多く、丸顔あるいは四角顔の人は前歯から抜けることが多い。それは、あごの角度の違いや咬み合わせの深さなどにより、どこの歯に負担がかかりやすいかと咬合力が推測できるからです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…