眼科編(1)なぜ毎年目の検査を受けなければならないのか

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「残念ながら60歳以上の人の中には、通常の加齢に伴う視力の変化を超えて視力を失う人がいるのです」

 実際、厚生省の「平成28年 生活のしづらさなどに関する調査」によると、身体障害者手帳該当者のうち視覚障害者数は31.2万人。50~59歳で2.9万人、60~64歳で2.5万人、65~69歳で4万人、70歳以上で17.5万人だった。

 一方、身体障害者手帳を所持しない視覚障害者は100万人以上いるといわれている。

「加齢によって徐々に視力が衰えて、これまでできていたことができなくなったとしても“老いとはそういうもの”と勝手にその状況を納得してしまい、自身が視覚障害者に該当する状況であることを自覚することが難しい人もいるのです」

 その結果、長年通い慣れた駅のホームで転落したり、接触事故を起こすケースがあるという。

 2010~2014年度の5年間に発生した駅ホームからの転落事故と車両接触事故の合計は1万7251件。うち387件が視覚障害者による事故だったという。

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