著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

災害をきっかけに変わるのか…世界で問題になっている「生理」に対する意識

公開日: 更新日:

 令和6年能登半島地震で犠牲になられた方々、被害にあわれた皆様に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 水や食料など物資が不足していると聞くと心配になるのは、女性の生理用品の供給は大丈夫か?ということです。

 今世界的に自然災害が増え、避難生活を余儀なくされている人が少なくありません。一方で、気候変動や政治の混乱による難民が増加しています。貧困も広がりを見せています。そんな中で知られざる問題となっているのが、生理用品へのアクセスの欠如です。

 世界銀行の調べでは、世界で5億人もの人が生理用品と清潔なトイレを利用できていません。アメリカでは1000万人以上の女性が、食べ物を買うために生理用品を犠牲にしていると見られています。

 女性にとっての必需品にスポットが当たらない大きな理由は、生理に対する意識にあります。

 日本では、2012年に内閣府が発表した「東日本大震災における災害応急対策の主な課題」で、「避難所に生理用品がない」「届いても男性が配布しているために、もらいに行きづらい」という問題点が指摘されました。生理用品は隠すべきものという感覚が、アクセスを妨げていたのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束